九木峠からほどなく荒神堂に到着すると、小さな子供連れの2家族ほどが、何やら作業をしている様子。
屋根をはじめ、随分傷んだお堂の扉を開けて、中の掃除やお供え物をしているようです。作業している年配の方に聞いてみたところ、尾鷲市街に住んでいる方で、月に1回ほどこうやって掃除などをしているとか。「景気の良い時なら、お堂の建て替えに寄付がすぐ集まるけど、海も山も景気の良い話はひとつもないから、寄付が集まらなくて」とのことです。お世話をしている方は設計関係の仕事もしているとかで、お堂の手入れもしてくれているようです。
「お嬢ちゃん、がんばって歩いていくんかい。これ持ってけい」と、お供えする草大福とお菓子をお裾分けして頂いてしまいました。ありがとうございました。お世話をしている人の一人は、修験者でもあるとかで、時間があればお祓いしてもらってはどうか?と言っていただきましたが、長女もすっかり腹ペコだったので、遠慮して失礼することに。 |
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この方々、お堂だけでなく、荒神堂周辺のお地蔵様のお世話もしてくれているらしく、延命地蔵にはお神酒やパック寿司などお供え物がぎっしり。
「さあ、頂上まであと少しや」と、元気のなくなってきた長女を励まして進みます。 |
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九鬼の町が一望できる芝生広場(昔はサクラの木が植えられていたことから、「桜の森広場」というのが正式名称ですが、サクラの木はシカの食害にあって全て枯れ、今では芝生と東屋だけの広場。)まで行こうと思いましたが、吹きっさらしの芝生広場で弁当を食べるのはさぞ寒いだろうと思い、八鬼山山頂の東屋で食べることに。
長女のリクエストに応えて、朝からツレアイと義母が作ってくれためはり寿司と卵焼きのお弁当。庭にたくさん成っていた金柑もデザートに持ってきました。
大きなめはりを3個食べたら、すっかり満腹に。長女も同じくらいの大きさのめはり2個をぺろりと平らげて満足な様子。さらに、先ほど荒神堂で頂いた草大福もぺろりと平らげて、大満足。 |
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満腹になって元気は出たけれど、日陰ですっかり体が冷えてしまったので、食べ終えるとすぐに出発することに。
八鬼山山頂のおにぎりみたいな岩で記念撮影して、芝生広場へ向かいます。 |
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寒い寒いと言いながら芝生広場に着いてみると、日差したっぷり、風もあまり当たらなくてポカポカ陽気。九鬼町方面の景色もなかなか良かったので、「ここまで来てお弁当にしたら良かったなあ」と言いながら、しばし日向ぼっこをして休憩。 |
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体も少し温まったところで、元気いっぱいで下り道に向かいます。
下りは南側斜面で日当たりも良く、北風もほとんど当たらないため、ポカポカ陽気。ドングリがたくさん落ちている自然林のトンネルを歩いてどんどん下っていきます。 |
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尾根に続く道で、大きな動物の糞を発見。人間のものよりやや小さいくらいのサイズ。かなり大きな動物のものだと思いますが、サル?クマ?かなり乾いていたので、数日前のものでしょうか。 |
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日当たりの良い場所では、ヤブツバキがきれいな花を咲かせていました。花のないこの時期、赤い花がよく目にとまります。尾鷲市の山にたくさん咲いているから、市の花だと長女に教えると、へぇ〜と言って自分のデジカメでも撮影していました。 |
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十五郎茶屋跡まで来たところで、ちょっと休憩。長女は解説版を読んでいましたが、「西国三十三所名所図絵」が一緒に載っているので、図絵を見ながら、「あ、この人がキセルを吸っている人。ここに猿が繋がれている」と面白そうに読んでいました。 |
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