−民話シリーズ第5弾−



'95年制作「おいま滝」
全長 38m
胴直径 2m
最高部 8.4m
電 球 1,300個(赤、白)
マイコン制御




おいま滝
 昔、となりの村に、おいまという名のどいらいべっぴんな娘がおって、貧しかったが親子三人で楽しく暮らしておった。
 ところがある日から、おいまが夜業して作る草履が、毎朝濡れているのに気づいた両親は、ある夜こっそり出ていくおいまのあとをつけ、山あいの滝壺の淵にたどりついた。
 そこで二人が目にしたものは、恐ろしい大蛇が口を開けている姿じゃった。それは、滝の主の大蛇に見初められた花嫁にされてしまったおいまの化身で「おいまを返せー」と泣き叫ぶ二人の前に、今度はもとの姿のおいまが現れ「私のことをあきらめてもらうためにあんな姿を見せました。どうか元気で、ご恩は忘れません。もし村が日照りで困ったらこの滝を汚してくれたら必ず雨を降らせます。」そういって消えていったそうな。
 今も日照りが続くと滝壺に入り、雨乞いをすると雨が降るという。−恐ろしくて悲しい話じゃ。