−民話シリーズ第4弾−



'94年制作「かえるの祭見物」
全長 7m
最高部 8m
電 球 1,500個(赤、白、緑)




かえるの祭見物
 ほんのむかし、村にたくさんのゴトヒキ(ひきがえる)が住んでおった。その日は隣の長島浦で何とかいう祭があって、一匹のゴトヒキが村境の峠から見ておった。時々風にのって、笛や太鼓の楽しそうな音が聞こえて、色とりどりの晴着がゆれて見えた。
 そこで、そのゴトヒキは村にとって返して大声でふれ回ったんじゃ。「おおい、今日は長島の大祭りじゃ、みんなで見にいこやー」ゴトヒキらが大勢で峠まで登ってきて、立ち上がってみると、「なあんだこりゃ、俺たちの村とおんなじじゃねえか。どこにも祭りなんてねえんだよ。」
 ゴトヒキは、立ち上がると目は後ろを見るもんだで、自分の村を見ていた訳じゃよ。
 がっかりして、もと来た道をひっ返していったという話じゃ。








祭前日に完成した燈籠
動作や電飾の最終チェックが夜遅くまで続く
長島橋をミニトウロウで飾る。
祭気分を盛り上げると共に会場への道を照らした。