−民話シリーズ第1弾−



'91年制作「かんからこぼし」
「河童」 「馬と治郎左衛門」
全長 7.0m 全長 15.5m
最高部 7.0m 最高部 9.5m
電 球 900個 電 球 2,000個




かんからこぼし
 昔、この辺りの海や川には、かんからこぼしというばけものがやたらとおってな、子供たちを溺れさせたりして、みんなを困らせていたそうな。
 ある日、長島村の治郎左衛門という力自慢のお侍が、乗っている馬のしっぽをつかんで、川の中へ引きずりこもうとするかんからこぼしの腕を切り落としてこらしめた。それから三日目の夜更けのこと、片腕のかんからこぼしが治郎左衛門の家にやって来て、「片腕を返してくれ。返してくれたらみんなを連れて、沖へ出ていく。そして、これから先、お前さまと関わりのある子は決して殺さん。」と涙を流して懇願するので、治郎左衛門は快く返してやったんじゃ。
 それから長島村では、かんからこぼしは一匹もおらんようになった。そして漁師の家に子が産まれると、治郎左衛門と親類じゃというと扇をもらい、海で死ぬものはでんようになったとさ。






日本昔ばなしの常田富士夫さんのナレーションで民話を上演。

かんからこぼしを治郎左衛門が成敗する場面。
ナレーションは日本昔ばなしに出演の

常田富士夫氏


花火前日にはトークショーと「日本昔ばなしと紀伊長島の民話」の上映が行われた。