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 熊野古道協働会議 平成18年度総会  2006年7月9日
  次年度の重点テーマについて
(以下の内容は、ページ作成者が聞き取ったメモに基づいてまとめた文章ですので、誤っている部分があるかもしれません。ご了承ください。)

会場に意見を聞いたところ、伊勢路を結ぶという取り組みは、今年度に開催されるリレーウォークなどを通じて、いろんな課題が見えてくるだろうから、来年度も継続して取り組むべきではないか、という意見が出ました。
事務局の三重県からは、イベントを通じて出てくる課題を踏まえて取り組んでいくので、来年度も引き続き「伊勢路を結ぶ」を重点テーマとして取り組んでいきたいとの答えがあり、代表世話人の花尻氏からも、それで取り組むことが確認されました。
  講演『文化をつなぐ、人を導く道具づくり−熊野古道伊勢路サイン』
  講師:吉田治英(株式会社GK京都 取締役社長)
(以下の内容は、ページ作成者が聞き取ったメモに基づいてまとめた文章ですので、誤っている部分があるかもしれません。また、プロジェクターで映写された資料がを添付していないため、内容がわかりにくいと思います。ご了承ください。)

(事務局の三重県から説明)
この講演は、決定された内容として報告するものではありません。勉強会として、伊勢から熊野へ伊勢路を歩くにあたって、こういったサインが必要なのかな、という内容で聞いていただければと思います。

(以下、講演内容)
伊勢から熊野と言っても、その中には峠道もあり、町中もあり、国道もありで、実にいろんな部分があります。もう少しまとめて言うと、「暮らしの部分と遺産のところをどう結ぶか」ということがポイントです。今回、サインを考えるにあたって基本とした考え方は3つで、「遺産をめざす」「遺産と遺産をつなぐ」「伊勢と熊野をとおす」ということです。
ご存じの通り、「紀伊山地の霊場と参詣道」については、3県で統一シンボルマークが決まっています。せっかくマークがあるのだから、これをもっと有効に使っても良いのではないかと思いました。現在は、世界遺産に登録された場所にしか使えないのですが、少し基準を緩やかにして、エリア外でもマークを使って誘導していくことが出来ないかと考えています。
現代の伊勢路としては、町、暮らしの道、自然・古道という3つの要素がありますが、それはつまり、自然が作った部分と人間が作った暮らしの部分が両方あるということで、図示するとこういうことです。
現代の伊勢路 イメージ図
では、実際のサインがどういうものか、例を挙げて考えてみます。
自然の中では、風景にとけ込むようなものが中心です。素材に木を使ったり、色調を工夫したり、ガラス面で視覚的にとけ込ませたり。
都市の中では、目立たせることと利便性が重要な要素になりますが、逆にひっそりと必要最低限の情報を示すものもあります。
他に、イベント時には仮設のものが使われるし、イベントに合わせたテーマ性を持たせたものが多くなります。

伊勢路のサインを考えていくときには、道程の大切さを考慮しなくてはいけません。それはつまり、巡礼者が通るという精神性であり、文化的景観の中での新しいサインのあり方であり、総延長200kmにも及ぶ道を結ぶという一種のチャレンジであり、さらには三重・和歌山・奈良の三県に広がりを持たせなくてはいけないということです。
同じく巡礼道の世界遺産、サンチャゴ・デ・コンポステーラを見てみると、全体でホタテ貝のマークで統一されています。一方で、素材や色はけっこうフレキシブルにやっていて、気軽にレストランなどでもアレンジして使われていたりします。つまり、統一的なマークを決めてあるけれど、基本的なルールとどこまでのアレンジを許すかのバランスが取れているということです。
次に、全く別の動物園のサインを見てみると、番号によって現在地とルートを明示しているし、ディズニーランドで見てみると、ミッキーマウスを上手にサインの中に使って、現地までの距離感を示しています。

以上を踏まえて、仮設のデザインを考えてみました。文化をつなぐ、とおすデザインとして考え、街中も道路もある伊勢路をつなぐデザインで、なおかつ周辺の環境になじむものです。
基本は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の三県統一マークを使って、一体感を持たせました。統一マークは遺産エリア内だけというルールみたいですが、矢印と一緒に使うことでエリア外でも使って良いことに出来ないだろうかと考えています。世界遺産まであと何kmか、今どこなのかを示すもので、場所によって素材を変えながら、街中なら塀や電柱も利用しながら、必要な場所には解説板も付けるといったこともあり得ます。
キーワードを挙げると次の5つです。歩行者の視点、存在の仕方、期待感、距離感、安心感。これらを考えると、1km間隔くらいで、置いていくべきではないかと思います。もちろん、すでに標識がたくさんあるところでは、柱にちょっとマークを付けるといった方法で対応できますし。
サインと併せた活性化策としては、語り部さんの統一IDカードや、子供へのステッカー配布など。

(会場からの質問)
マークだけで良いのではないかといった意見、山伏の法螺貝をシンボルマークに使ってはどうかという意見などが出されました。
最後に、協働会議世話人の速水さんから、次のようなコメントがありました。
「地域のみなさんが1つ理解しておかないといけないのは、三重県にはお金がないということ。お金があれば、立派なサインを作って、壊れたら県に頼んで直してもらうということになるが、そんなお金はない。だから、地域のみんなでメンテナンスしていくしかない。そこで大事なのは、みんなできちんとメンテナンスが出来るものであることと、みんなが気軽に使えるようなものにしないとダメだということ。」
三重県からは、意見も参考に、サインのあり方を考えていきたいとのコメントがありました。
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  その他 意見交換
(以下の内容は、ページ作成者が聞き取ったメモに基づいてまとめた文章ですので、誤っている部分があるかもしれません。ご了承ください。)

●いろんな方が熊野古道に関わっていろんな取り組みをされている。街中を歩くたびに、街並みが整備されていっているのを見るのは楽しいもの。しかし、そういった取り組みも情報発信の面では十分ではない。個人客が増えているという話だが、個人客はインターネットを使って情報を集める。それなのに、せっかくの素晴らしい活動もインターネット上ではほとんど出てこない。ブログなどで情報発信している人もいるが、もっとみんなで、伊勢路の情報を発信していかなくてはいけないと思う。このくまどこを使ってもらうのも1つの方法。(※ページ作成者が発言)
→代表世話人の花尻さんから、「未だに、熊野古道というと和歌山県にあると思っている人がいる。情報発信は重要な課題である。」という内容のコメントがありました。

●携帯電話の電波が届かない場所があるが、それがどこの範囲なのか、県はどこまで把握しているのか?その範囲をどのように解消していくのか、危機管理という面からも、県はもっと前向きに検討すべきではないのか?
→県からは、NTTとも連携しながら検討しているが難しいとのコメントがあり、速水氏からは、重要な課題なので県はきちんと取り組むべきだとのコメントがありました。

●熊野古道は、シルクロードなど1000年前からある道と同じような道。熊野古道だけ単独でPRするよりも、他の同じような道と合わせてPRしていってはどうか、といった意見も出されました。

最後に、代表世話人の花尻さんから、19年度も伊勢と熊野をつなぐというテーマで取り組んでいきますので、みなさんもその方向で努力をお願いします、とのコメントがあり、終了となりました。
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  ページ作成者の感想
協働会議総会に出るのは、2年ぶりで2回目。2004年のときには、語り部さんと県の行政関係者(担当部署)、東紀州地域の市町の行政関係者という、顔見知りばかりといった雰囲気の会議だったと記憶しています。
今回は、県の行政関係者もいろんな部署の人が来ていたし、東紀州以外の伊勢路沿いの市町の行政関係者も出席していたし、語り部さん以外のいろんな活動をしている住民の方が多く参加していました。そんなメンバーを見て、熊野古道に関わる人が、地域の中でずいぶん増えてきたのだと実感しました。熊野古道に関わる一員として、大変嬉しく感じました。
一方で、「協働」会議と言いながら県が用意した取り組み案にお墨付きを与える場、という印象を受けました。その場で実質的な話し合いをしたり交流を深めようという意図がどこまであったのか、疑問に感じました。
和歌山県などでは、この協働会議という場が高く評価されていると聞きます。熊野古道を活かした地域づくりには、行政だけでなくいろんな人たちが連携して取り組んでいくことが欠かせないので、より良い場となることを期待します。
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→会議の概要を見る
  1 熊野古道協働会議 代表世話人あいさつ
  2 三重県東紀州対策局長あいさつ
  3 熊野古道協働会議会則の変更及び世話人の変更
    (※事務局案のとおり了承されました。省略します。)
  4 熊野古道アクションプログラムの取組状況について
   小倉肇氏玉津氏谷上氏三重県東紀州対策局小倉康正氏辻田氏
  5 次年度の重点テーマについて
  6 講演『文化をつなぐ、人を導く道具づくり−熊野古道伊勢路サイン』
  7 その他 意見交換
ページ作成者の感想

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