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登り口から三浦峠まで距離はわずかです。しかし、かなりの急斜面にぐねぐね曲がった道が、きれいなヒノキ林の中に続いています。この坂道については、江戸時代の地誌「西国三十三所名所図会」に、「三浦峠、坂道急なり。・・・・峠を下りて三浦の里に至る。長島より三浦まで行程2里ばかり・・・・」と、急な坂道として登場しています。 |
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左:三浦峠。切り通しになっており、自然林がトンネルのように頭上を覆っています。
右:三浦峠で振り返ると、木々の間から道瀬の集落と海が見えます。ほんのちょっとですが、なかなかいい景色です。 |
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三浦峠から三浦まで、緩やかな下り坂の「熊谷道」が続きます。大きく迂回する谷が「熊谷」と呼ばれていたところから付いた名前です。大正6年(1917年)に長島・尾鷲間の熊野街道大改修が完成し、各峠下にトンネルが抜けるまでは、唯一の交通路として親しまれてきました。
(下の画像は、熊谷道の下を抜けている道瀬トンネルの脇にある隧道。三浦峠の登り口から国道42号方向へ少し歩いた場所にありますので、ちょっと寄り道して覗いてみるのもいいかもしれません。)
道瀬から三浦峠までの急坂とは対照的に、緩やかな勾配の道が続きます。
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ゆるゆると下っていき、小さな谷に木製の橋が掛かっているところで熊谷道はおしまい。 |
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左:熊谷道が終わって木製の橋を渡ってから、もうしばらく緩やかな下りの山道が続きます。
右:山道は間もなくコンクリート舗装された道になって、工場の裏手を抜けていくと、アスファルトの少し広い道路にぶつかります。 |
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左:アスファルトの広い通りに出たら右へ進んで、三浦の静かな集落を歩きます。
右:5分ほど歩けば、左手に少し入ったところに三野瀬駅があります。 |
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