東紀州ほっとネットくまどこ

                     

東紀州ほっとネットくまどこ

〜世界遺産への道〜熊野古道
日本語 English
くまどこライブカメラ
東紀州何でも辞典
熊野古道
観光情報
イベントカレンダー
東紀州百科事典
店舗・施設情報
くまどこムービー
コラム
くまどこに集まろらい!
仲間づくり
くまどこ掲示板
クチコミ情報
くまどこ自慢の逸品
ショッピングモール
暮らしのお役立ち
くらしの情報
防災情報
東紀州のお天気
リンク集
くまどこで遊ぼらい!
ホームページをつくろう!
フィールドレポート
地域別ページ
紀北町 御浜町
尾鷲市 紀宝町
熊野市  
  くまどこ会員登録
  東紀州
達人ライター募集
  オリジナルグッズ
  特集
  リンクバナー
メールマガジン(会員登録へ)
東紀州ほっとネット くまどこ
当サイトはどなたでもご自由にリンクしていただいて結構です。よろしければ上のバナーをお使いください。

ホーム >> 東紀州百科事典 >> 民俗・文化・歴史 >> 稚子塚伝説  < ちごづかでんせつ >
東紀州百科事典

ジャンル: 民俗・文化・歴史 | 自然・風土・環境 | 方言・郷土料理・物産 | 行政・統計・経済

民俗・文化・歴史 稚子塚伝説  < ちごづかでんせつ > < 御浜町 >
稚子塚伝説 うつろ舟にのってきたお姫さま

 七里御浜海岸の中ほどにあった萩内という村で約200年前にあった出来事とされ伝承によると
 当時この村に真水のわき出るところがあるので、地主の翁了(おうりょう)という人が、このわき水を利用して田を拓こうと、大勢の人を使って作業をしていた。
 八つ刻(午後二時頃)となり、みんな浜辺に腰を下ろして休んでいると、一人の男が突然叫んだ。
「おい、あれは何だ。うつろ舟(空舟)が流れてくるぞ」
みんなが男の指さす方向を見ると、小舟が黒潮にのって、こちらのほうへ流れてきた。近づいてくる小舟を見ると、小舟の底に娘が伏せていた。
 男たちは、我先にと海に飛び込み、舟にたどり着くと海岸へ引き上げ、ぐったりしている娘を助け出した。
 娘は疲れ切っていたが、天から降りてきたような、それは美しいお姫さまであった。
 地主の翁了は、すぐ姫を家に連れ帰り、手厚く介抱してやった。二、三日してようやく元気を取り戻したが、姫は自分の身の上を明かそうとはしなかった。
 姫は阿波の国(徳島県)の大名の娘で、同国の乳ヶ崎海岸から、愛用の品々や金銀財宝を小舟に積み込んで流されてきたらしい、と風の便りで聞こえてきた。
 姫は体の調子が良くなると、翁了に、
「お世話になりました。無理なお願いで申し訳ございませんが、近くの道端に小さな家を建てていただけませんか?日々の暇つぶしに、茶店でも開いて暮らしたいと思います。」
といった。
 翁了は姫の申し出どおり、熊野三山参りでにぎわう街道沿いの、わき水の出る近くに家を建ててやった。姫はここに茶店を開き、草餅などを売って暮らした。
 生まれついての美しさと心の優しい姫のことは、たちどころに近郷近在に広まった。
「わしの嫁になってくれぬか」
「息子の嫁になっておくれ」
数多くの申し入れがあり、新宮の殿さまも翁了に命じて城に入るように言ってきたが、姫は一向に応じるようすはなく、ついにはそんな話がこないようにと髪をおろしてしまった。
 姫の茶店の下には、海岸には珍しくコンコンとわき出る清水があり、昔から、“起請の水”と呼ばれていたが、姫はこの清水に姿を映し、化粧や身づくろいをしたため、いつからか“化粧の水”と呼ばれるようになった。
稚子塚伝説
稚子塚伝説  姫は、元来が蒲柳(病弱)の身であったので、しだいに病に伏すことが多くなった。
 姫は我が身の衰えを感じたのか、ある日、愛用の品をまわりの人々に配った。翁了には鏡と秘蔵の剣に巻物を添えて渡し、
「みなさん、大変お世話になりました。私はもう長くは生きることができません。私が死んだら、どうぞ七尾七里が見えるところに葬ってください。お世話になったご恩はけっして忘れることなく、村の人たちをお守りします。」
と話した。
 しばらくして、姫は眠るがごとくに息を引き取った。村の人々は、遺言どおりに七尾七里を眺めることができる場所を探し、姫が住んでいたところから西方に五丁(約五百メートル)ほど離れた飛波山の頂上に遺体を葬り、冥福を祈った。
 やがて人々はこの地を稚子塚と呼ぶようになり、“乙姫大明神”の碑を立てた。
 四月三日の姫の命日には、今でも毎年盛大な祭礼が行われている。ここにお参りすると美人になるともいわれ、祭りの日は参詣する若い娘たちでにぎわっている。

データ
参考文献
  みえ東紀州の民話【三重県地域振興部地域振興課】
その他関連情報
  なし


ジャンル別トップページへ戻る
東紀州百科事典トップページへ戻る
くまどこトップページへ戻る

▲このページのトップに戻る

東紀州ITコミュニティ
三重県熊野市有馬町
E-mail:info@kumadoco.net
Copyright(C) KUMADOCO.NET All Rights Reserved.