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ホーム >> 東紀州百科事典 >> 民俗・文化・歴史 >> 八鬼山の悲恋  < やきやまのひれん >
東紀州百科事典

ジャンル: 民俗・文化・歴史 | 自然・風土・環境 | 方言・郷土料理・物産 | 行政・統計・経済

民俗・文化・歴史 八鬼山の悲恋  < やきやまのひれん > < 尾鷲市 >
八鬼山の悲恋 今も尾鷲節として、八鬼山の悲恋。
尾鷲市の八鬼山の北麓に矢浜という村落があります。ここに宮大工として格式の高い高芝佐衛門之丞という名工がいました。
この頭梁(トウリョウ)が弟子十人をつれて、八鬼山南麓の三木里村へ、宮普請(ミヤブシン)にきました。今から百数十年前のことです。当時三木里村を含む輪内地区は熊野権現(ゴソゲン)の勢力範囲下で、寺杜普請の場合は新宮の宮大工がきていました。
三木里村の貴船神社の場合も、本来なら新宮の宮大工に依頼するところでしたが、八鬼山北麓の矢浜に、腕のよい高芝頭梁がいるということで、従来のしきたりを破って、依頼したものでした。
それだけに高芝頭梁は、毎朝冷水で身を清め、入念に仕事を進めていました。ところが、弟子の喜久八(十八歳)が、三木里村庄屋の娘お柳(十七歳)と、深い恋仲になってしまったのです。
喜久八は修業中の弟子で、頭梁や兄弟子の眼をかすめての恋なので、あいびきには人一倍に気をつかいました。あと一カ月で宮普請が完成するというある晩、三木里海岸の松林でのあいびきから帰ってくると、怒りに燃えた頭梁が待ちかまえていました。
昔から色恋はお家のご法度(ハット)で、しかも宮普請には絶対禁物でしたから、工事中は女房とも別居して毎朝身を清める風習でした。
頭梁は、手をついてわびる喜久八の左の小指を切り落とし、その足で三木里庄屋にかけこみ、弟子の不義理をわびたのでした。
大工小屋を出された喜久八は、一人とぼとぼ八鬼山を越え、矢浜村へ帰るのですが、その姿を頭梁は案じて見送りながら、〃ままになるならあの八鬼山を鍬(クワ)でならして通わせる”と歌うのでした。これが尾鷲節として今に歌いつがれていますが、この歌には八鬼山をはさんで矢浜と三木里の悲しい恋が秘められています。

データ
参考文献
  なし
その他関連情報
  なし


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