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熊野市有馬町池川に残る天の真名井戸(まないた)
2010年1月27日(水)に行ってきました。 産田神社から車で5分〜10分ほど走り、池川の集落に入って、1件の家で場所を教えていただきたどり着きました。 昨年、中日新聞で取り上げられ、地元新聞にも取り上げられました。 過疎化が進む中で、忘れ去られてしまいそうになっていた熊野の巨岩信仰を思わせる遺跡として紹介されました。
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熊野市有馬町池川は、産田川をさかのぼるように行った所の集落で、有馬小学校の子どもたちは今でも夏になると池川近くの川渕で遊びに行く所ですが、1・5車線の狭くクネクネ舗装路を5分ほど走る事になります。 池川集落に入ると右手に防火すいそうの表示看板があります。その先の未舗装路を右に入ると、一件の廃墟があり、その向こうには薬師堂があります。薬師堂の奥には庚申様を祀った石碑やその横には地蔵が4体ほどが残っていました。ここまでは車で入る事ができました。
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ここから徒歩で狭くなった山道を行くと、その先に1件の民家があります。 その先から下り坂になり、整った古い石段が長く続き、その昔いかに大切にされていた道か伺い知ることが出来ます。 (写真:続く石段)
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石段が無くなり山道に変わる頃に、水の流れ落ちる音が聞こえます。そのまま歩くと道の左手に石仏があります。 石仏の前の小さなスペースには、七里御浜海岸の白石と思われるものが敷き詰められていました。
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ここに設置されていた看板の文章を引用 天の真名井戸 マナイタさんとよばれ婦人病に霊験ありとて地方婦女子の信仰を集めているのがマナイタ(真魚板)とこの信仰のつながりは理解出来がたい、マナイタとは恐らくマナイト(真名井戸)の転訛で古くそこに水神が祭られていた為にこの信仰が生まれたものであろう。 民族学の面から考察すれば水神は五穀の豊穣をもたらす神で人間界では多産を約束する神でもある。従って水神に対して子供を求め安産を願い婦人病の平癒を祈願するのは全国通じての習俗であるが、水神とよばれずマナイタの古語が残っている所に時代の古さが偲ばれる。 例えば古事記、日本書紀の天の真名井、紀北丹生津姫人じゃの真名井、熊野本宮山の真名井等いづれもその例で、祭祀に先立ってまず水ゴリをとり行を修する神聖な場所であった。 今この付近の字を「垢離掻場」と称しているのはその証拠で恐らくは産田神社に関する古い遺跡であろう。
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まないたさまの内部 鳥居をくぐった左手にご神体があります。 奥にある人工的に切り取ったような四角長い石が岩の間に挟まるようにあるのが不思議でした。
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祭壇が設けられており、ちいさなまな板が乗せられていました。 回りは七里御浜海岸から運ばれたと思われる白い丸石が一面に敷き詰められていました。
まないたさまの鳥居から右手には、産田川の源流が流れており、小さな滝があります。ここで水ゴリをされたかと思われます。
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参考文献 |
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なし |
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その他関連情報 |
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なし |
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